疲れたときには「果物」を食べる
食事において私が気をつけていることは、まず生野菜と果物を食べることです。とくに疲れたときには、果物をとるようにしています。
果物は糖分が豊富で、すぐにエネルギーに変換されます。また、生で食べることができるため、生きた水分、ビタミン、ミネラル、食物繊維、ファイトケミカル(植物が有害なものから身を守るためにつくりだす色素や香り、辛味、ネバネバといった成分)などの栄養素や酵素を十分に摂取できます。
食べ物は消化酵素によって分解されます。
果物のように、もともと酵素が豊富な食材は消化を助けてくれるため、体内にある酵素の無駄遣いを防ぐこともできるのです。老化を防ぎ、エネルギーを補給するのに、果物ほど最適なものはないと思っています。
また、食事をするときには、生野菜から食べるようにしています。野菜を先に食べれば、血糖値の急激な上昇を防げます。生野菜といっても、「絶対に毎食、サラダを食べなくてはいけない」というように、ストイックになっているわけではありません。冬は当然、生ではなくて温野菜を食べることも多くなります。
おそばと一緒に食べる生わさび、大葉、みょうがといった薬味も生野菜に数えられます。私の感覚では、お漬物もそのひとつ。発酵食品は、身体への吸収がとてもスムーズです。
「まるごと」食べれば栄養満点
また、栄養バランスをとるためにも、食べ物は「まるごと」いただくことを意識しています。お米であれば玄米、お魚は一匹まるごと、野菜は皮ごと食べるのです。
食品となったその生命に感謝しながら、五感で楽しんで食べることを私は「感食」と名付けました。これこそが人間らしい食事の作法だと考え、普及活動もしています。食べ物に感謝することは、人間だけができることです。「いただきます」「ごちそうさま」という日本の慣習も、この「感食」の精神に根ざしていると思います。
そんな私が毎日欠かさずに食べているのは、手作りのお漬物、玄米、味噌汁といったメニューです。お米は、太古の時代から稲作とともに歩んできた私たち日本人の身体に合った最高の食材だと思います。
とくに玄米には、認知症予防効果が期待されるアミノ酸の一種である「GABA」「や、代謝を促進する「ビタミンB群」、それに鉄分や食物繊維などの栄養素が豊富で、「こうした栄養素は、精米された白米にはないものです。精米過程で消失してしまうからです。玄米を食べることは、お米をまるごと食べることです。
(宇多川久美子著書:『薬剤師の本音』より抜粋)
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