薬を使わない薬剤師の“健康自立ブログ”

宇多川久美子の言葉のくすり箱(LINE@アーカイブ2019年9月後半)

宇多川久美子公式LINE@言葉のくすり箱アーカイブ2019年9月後半


■2019年9月16

今朝は「乳癌は左利きの人に多い」という論文をご紹介しますね

これは、オランダの研究グループが
健康な中年女性1万2000人以上を対象に
利き腕と乳がん発症との関連性を調べたもので

左利きの女性は、右利きの女性に比べて、
閉経前の乳がんを発症する確率が
2倍以上高いことが分かったそうです

研究グループによると、
左利きがなぜ乳がん発症リスクを高めるかについて
出生前の性ホルモンへの暴露に
起因しているのではないかと述べています

大量の性ホルモンに晒されると、
乳房組織の変化を起こすだけでなく
左利きを誘発する可能性があるのだそうです

今のところそのメカニズムは
はっきりしていませんが
左利きである事と乳がんのリスクとは
明らかに関係があるということです

右利きでも左利きでも
がんが遠ざかる日常生活を送りたいですね^^

■2019年9月23

暑さ寒さも彼岸まで…
ことしも猛暑が続きましたね

名古屋工業大学の研究グループによると
暑さに慣れていない北欧やロシアなど冷帯気候の方が夏に来日すると
日本人の2~3倍熱中症になりやすいのだそうです

来年の東京五輪・パラリンピックは酷暑の時期に
選手だけでなく多くの観光客が訪れることから、
注意喚起が叫ばれています

研究グループは、スーパーコンピューターで
熱中症のリスクを試算したところによると

湿度60%の晴れた日に気温35度の屋外で1時間過ごした場合
温帯出身者の体温が37.68度なのに対して
暑さに慣れていない冷帯出身者は38.02度に達することが分かりました

冷帯出身者は発汗量も少なく、
温帯出身者との差はほぼ2倍で気温を30度から38度まで変化させると、
冷帯出身者は汗のかき始めも遅く体温が上昇しやすかったという事です

なお、温帯と熱帯出身者は体温上昇や発汗量に大きな違いはなかったそうです

開幕まであと10か月となった東京オリンピック

国ができる暑さ対策も万全にして
寒冷地の方もそうでない地域の方も老人もお子さんも
安心安全に過ごしてくださることを願います

■2019年9月25

本日は、“医学的には納豆は何回かき混ぜるのが良いか”についてです^^

何回混ぜるかについてはよく話題になりますが
粘りを出すことは医学的にも意味があります。

粘りの本態は「ポリグルタミン酸」ですが
これは胃壁を守ったり、腸管では老廃物の排出を促進する作用があります

100回程度混ぜると白っぽくなって強い粘り気

200回を超えると粘りが泡だったようになり滑らかな口当たり

300回では粘りにうまみが加わる

500回を超えると納豆の粒がつぶれて口当たりが悪くなる

ということが報告されています

混ぜる際の順序も大切で先にタレや醤油、カラシを入れてから
かき混ぜてしまうとポリグルタミン酸が水分と吸着してしまい
粘りが生まれにくいとの事です

タレや醤油は、かき混ぜた後に入れることで
粘りが増え、口当たりがよくなり、
うまみを感じやすくなるそうですよ

混ぜる方向は、時計回り、反時計回りどちらでもよいようですが
途中で混ぜる向きを変えるとうまみの成分が壊れるのだそうです

たかが納豆、されど納豆
食べ方も奥が深いですね^^

■2019年9月30

骨密度が減り骨が弱くなると、
見た目にも大きな変化が現れるようです

たとえば、背骨の骨量が減ることで背中が曲がったり、
身長が縮んでしまいます

また骨量の低下は顔の老化にも関係しています

頭蓋骨の骨量も減ってしまうので
頭皮が緩んでシワやたるみの原因になってしまうのです

頭蓋骨の骨量が低下すると、
眼窩(がんか、眼球の入っているくぼみ)が大きくなり
目がくぼんだり、目の下がたるんだりして、
“老け顔”になってしまうのです

骨量が減りやすい原因については次回お伝えしますね

 


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