薬を使わない薬剤師の“健康自立ブログ”

「日光」も私たちにとって、大切な「栄養素」

もっと積極的に日光に浴びるように心がけましょう


お日様とは縁遠い生活を送りがちな現代人……でも、それでは健康な身体はつくれません。もっと積極的に日光に浴びるように心がけましょう

室内仕事が多い私たち現代人は、ややもすると、お日様とは縁遠い生活に陥りがちです。
「そういえば、思いっきり日光を浴びたのはいつのことだったかな……」なんていう人もいるはずです。でも、に頼らない身体をつくるには、ぜひ日光を浴びるチャンスをつくってほしいと思います。

みなさんも、日光を浴びると、ビタミンDがつくられることはご存じですよね。そのビタミンDは、骨をつくるのに不可欠な栄養素です。
骨をつくるのにカルシウムが大切なのは当然ですが、カルシウムを十分にとっていれば骨が強くなるわけではありません。腸でカルシウムが吸収されるためには、ビタミンDが必要なのです。

いくらカルシウムを摂取していても、ビタミンDが足りなければ吸収効率が極端に悪くなるばかりか、血液中のカルシウム不足を補うため、緊急処置として、骨を溶かしてそれにあてるようになってしまいます。

また、ビタミンDが極端に不足すると、カルシウムとともに、これもまた骨を生成するのに必要なリンも足りなくなります。
そうして劣化が続いていった先に待っているのが、「骨粗しょう症」です。そうなってしまうと、ほんのちょっとしたことで骨折し、寝たきりの生活を余儀なくされることも少なくありません。

日焼けをやたらと気にしたり、皮膚がんになるのが怖いからといって、日光にあたることを避ける人もいますが、全身の健康を維持するということを考えれば、極端に日光を避けるのは考えものです。

ビタミンD合成時間


日本骨代謝学会のホームページでおもしろい記事を見つけたので紹介しておきましょう。ある調査によると、赤道直下のシンガポールではビタミンD不足の女性が非常に少なかったのに対して、ほぼ同じ緯度でも、サウジアラビアではビタミンD不足の女性が極めて高率だったそうです。

そして、その原因はどうも服装にあるというのです。そして、こう続けています。

《紫外線が強くても、皮膚が日光に当たらなければビタミンDはつくられません。先進国でのビタミンD不足の大きな原因が、日焼けを好まない風潮にあるようです。一般的に、晴れた日に顔と肘から先の施を5分直射日光に当てるだけで、ビタミンDが合成されると考えられています。また、この程度の紫外線では、皮膚癌の心配はほとんどないとされています。

一方、食べものですが、ビタミンDに富む食品はあまり多くありません。サケなどの、アヒルの肝ス、キクラゲなど限られています。食べ物だけで、ビタミンDを足せるのはかなり困難です。

日照の少ない北欧の人々が、伝統的にサケや肝油を食べ、少ない晴れた日に戸外で日光浴をするのは、生活の知恵なのです》

「食べることを意識しよう」の項で、「身体は口から食べたものだけでできている」ことを書きましたが、実は「日光」も私たちにとって大切な「栄養素」なのですね。

日光を浴びることでセロトニンの分泌が促進されるので、うつ傾向の人にとっても、とても有効です。

あなたも、ぜひお日様と仲よくする生活を送ってほしいと思います。

(宇多川久美子著書:『薬剤師の私が実践する薬に頼らず健康に暮らす27の習慣』より抜粋)


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