病気はもっと大きな病気を防ぐチャンス
近年、かつてはお年寄りしか罹患しなかったような病気になる若者が増えています。
帯状疱疹は、その最たるものです。
帯状疱疹は、小さい頃にかかることの多い水ぼうそうのウイルスによって発症します。
水ぼうそうが治ってもウイルスは体内の「神経節」というところに潜んでいて、過労や加齢、病気などで免疫力が低下すると活動を始め、神経と皮膚を攻撃します。
若者が年相応の免疫力を保っていれば、本来、かかることはありえません。
ところが実際は、発症する若者が増える一方。原因は、不摂取や栄養不足、ストレス。
つまりそれだけ、免疫力を下げるような生活をしている人が多いということです。
朝食抜き、昼はラーメンやパスタなど炭水化物過多で栄養バランスもめちゃくちゃ、夜は過剰飲酒で睡眠不足・・・・・・。
こんな不摂取つづけていれば、免疫力が下がって当たり前。そこに仕事や人間関係のストレスが重なれば、なおさらです。
帯状疱疹になるのも仕方がないと言わざるをえません。
帯状疱疹になると、神経に沿って帯状の赤み、ブツブツ、水ぶくれができるうえに、強い痛みが生じ、とても苦しみます。
こんなのとっても耐えれない!死んだほうがまし!!と患者さんから何度も聞きました。
薬が効くと免疫力は低下する!?
ところが、帯状疱疹には、高いけれどよく効く薬があります。
これを飲むと嘘のように楽になり、症状が収まるため、たいていの人がそこで満足して、そもそも帯状疱疹を発症するに至った生活(ライフスタイル)を改めることを廃棄してしまうため、免疫力はさらに低下。
また別の病気を発症する・・・・・・なんてことがしばしばです。
女性がかかりやすい膀胱炎なども、同様です。
毎年、同じ時期になると、膀胱炎の薬をもらいにくる女性がいました。
「ちょうど無理を重ねる時期で、お医者さんからも、『まただね』と言われて・・・・・・」
なんて話していましたが、原因がわかっているのなら、それを絶てばいいはずです。
なのに、変えない。
だから「また」になるのです。
はからずも病気になってしまったときは、それまでの生活を見直すチャンスです。
病気は身体からのメッセージ
「ちょっと身体に無理させていますよ」と教えてくれているのです。
つらい痛みや不快な症状を抑えるために、やむをえず薬を飲むこともあるでしょう。
ただし、1回は薬で抑えたとしても、あとは薬を飲まずに済むよう、同じ症状を繰り返さないよう、我が身、我が生活を振り返らなければずっとそのままです。
今回はたまたま帯状疱疹だったとしても、免疫力が低ければ低いほど、ほかの病気になることだってありえます。
病気を機に生活を見直し、改めることは、もっと大きな病気を防ぐことになるのです。
(宇多川久美子著書:『薬を使わない薬剤師の「やめる」健康法』より抜粋)
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