病気になるか、ならないか、あるいは病気になったときに長患いになるか、すぐに治るかというのは、多分にその人の意識次第で分かれます。
意識が免疫力を上下させるといっても、言い過ぎではありません。
たとえばインフルエンザも「ワクチンを打たないとかかってしまう」と思い込んでいれば、本当にそうなる可能性が高まります。
私がワクチンは絶対にダメと言いきらないのは、一定の薬効が認められるからではなく、打ったことでプラシーボ効果が働くことが多いからです。
他方、「インフルエンザなんて、ただの風邪の一種」くらいの意識でいたら、もしか
かったとしても、本当に風邪が治るように簡単に治ってしまうものです。
これはすべての病気に言えることです。
ガンは日本人の死亡理由の1位ということもあって、日本人に重くのしかかっている病気の一つになっています。でも、そのガンだって、気の持ち方一つでいくらでも病状を変えることは可能なのです。
言っておきますが、「ガンで亡くなる人」はいません。ガンが発生したことで免疫力が下がると、普通なら死なないような感染症を対処できず、それで亡くなるのです。
つまり問題はガンの存在そのものではなく、ガンが発生してしまった体が、いかに免疫力を保つか、ということにほかなりません。
その意味で三大治療は好ましくないということは、すでにお話ししたとおりです。
そこで免疫力は本人の意識次第、ということになるわけですが、ガンには、つねに医師の言葉がつきまといます。ガンがほかの病気と違う点があるといえば、他人の言葉によって本人の意識が大きく左右されてしまうということでしょう。
初期のガンであれば、「治りますよ」と勇気づける医師が大半でしょうが、これが末期となると、対応は大きく分かれます。
そして残念なことに、患者を見放すようなことを言う医師が多いのです。
「どうしてこんなになるまで放っておいたの」
「もう手の施しようがありません」
「もって3カ月でしょう」などと言われたら……
こういう告知は、まず家族にされるものですが、いくら隠しても、家族が沈んでいたら本人にも伝わってしまうものです。
「そんなに悪いんだ」
「もう長くないんだ」と思ったとたん、免疫力はガクンと下がり、そして医師の宣告どおり、3カ月ほどで亡くなってしまうに違いありません。
医師は、自分の心ない言葉が患者の免疫力に影響したなんて考えません。
担当した患者が亡くなれば残念には思うでしょうが、「やっぱりそうなってしまったか」「もっと早く来院してくれていれば」でおしまいです。
それでは、シャクではありませんか。
医師は医療の専門家ではありますが、あなたの体の専門家ではありません。
「ガンです」と言われたとたん、医師にすがる気持ちになってしまう人が非常に多いのですが、ガンを治すのだって、医師ではなく自分自身なのです。
医師のなかには、どれほど進行しているガンでも「回復する可能性がある」「そのためには体を温めよう、食事を見直そう」などと、諦めないで接してくれる人もいることでしょう。
西洋医学に身を置きながらも、使命感に燃えて東洋医学から民間療法まで勉強し、その知識でもって一緒に戦ってくれる姿勢を示してくれる医師も、いるかもしれません。
そういう医師に、たまたま出会えればラッキー。しかし、それでもなお、医師は患者のサポート役に過ぎず、ガンと向き合う主体は、あくまで患者自身です。
患者自身が気を強く持ち、「治る」「治す」という意識をもって生活改善に取り組めば、必ず、体は応えてくれます。
「末期ガンになったら、おしまい」と、いまだに多くの人が思い込んでいる節があるようです。
それだけに、意識による免疫力の上下によって予後は大きく分かれます。
「自分の体は自分で守る」
「自分で治す」という意識は、とりわけガンのような病気に必要な意識と言えるのかもしれません。
(文=宇多川久美子 「薬は病気をつくる」より抜粋)
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