薬を使わない薬剤師の“健康自立ブログ”

抗がん剤の使用による免疫力低下は風邪ですら死の危険を伴う

代表的な免疫細胞である「リンパ球」


免疫力といってもピンとこない方のために、代表的な免疫細胞である「リンパ球」のお話をしましょう。健康な人のリンパ球は、白血球の35%前後を占めています。よく話題になるナチュラルキラー細胞(NK細胞)も、リンパ球の種類の一つです。

血液に乗って全身を巡るリンパ球ですが、特に腸に集中し、哺乳類特有の免疫器官である「パイエル板」というリンパ組織をつくっています。そして有害なものが体内に侵入したり、がん細胞のように体内で発生したりすると、攻撃の準備をするわけです。腸が免疫工場といわれるゆえんです。

健康な人であればこのリンパ球が、がん細胞の増殖を防いでくれます。しかし、白血球の中のリンパ球の割合が20%を切り、0~2%に低下すると(つまり免疫力が低下すると)、増殖を防ぎきれなくなってしまうのです。

薬は免疫力を下げる


ここまでお話ししてきたように、薬は体温を下げ、免疫力を低下させます。ですから、免疫力が何より必要ながん対策に、薬を使用するというのは、賢い選択とはいえません。

例えば抗がん剤というのは、4週間でがん細胞が小さくなったら「効く」と定められています。確かにがん細胞だけを見れば、小さくなったかもしれませんが、その他の正常細胞がどうなっているのかについては、見ていないのです。

腫瘍の消失が4週間以上続いた場合を「完全奏効」といいますが、目に見える範囲での腫瘍の消失ということで、目に見えないがん細胞が残っている可能性はあります。完全奏効という判定になっても、その後もその状態が保証されるわけではありません。

また、胃のすぐ後には免疫工場の腸が控えています。強い薬を服薬すれば、腸で吸収される際に大切な免疫細胞を破壊していくことでしょう。抗がん剤治療は薬剤が全身に行き渡るため、画像検査などで確認されていない微小な病変に対しても、効果を発揮してくれるという長所があります。

しかし、抗がん剤を投与する必要のない臓器までがダメージを受け、全身の副作用となって現れるというデメリットもあるのです。

抗がん剤の主な目的は「がん細胞の増殖を抑える」ことです。やはり薬の目的は「抑える」がメイン「治す」ではないのです。大抵の場合は成果を上げるために、手術や放射線治療と併用することになります。

がん細胞だけに働く薬の開発がさかんですが、現在のところ副作用のない薬はありません。がん細胞だけを攻撃してくれればいいのですが、薬は正常な細胞も同じように攻撃してしまいます。

そのため「体力が弱っている」と抗がん剤を使いにくい、というのは、なんだか皮肉な話です。

薬は身体中の免疫を抑制し、さまざまな副作用を起こします。吐き気や痛みが原因で食事がとれなくなり、さらに免疫力が低下するという悪循環に。実際にがんそのもので亡くなる人は少なく、抗がん剤の使用による免疫力低下が原因となって「肺炎」や「多臓器不全」を起こしてしくなる人が多いのです。あるいは、ただの風邪で亡くなる方も。それほど、抗がん剤というのは強力なのです。

(宇多川久美子著書:『薬を使わない薬剤師の断薬セラピー』より抜粋)


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