宇多川久美子公式LINE@言葉のくすり箱アーカイブ2019年7月後半
■2019年7月17日
前回、寝室の明るさとうつの関係についてお伝えしましたが
今回は日照時間とうつの関係についてお話します
北の日照時間の短い地域ではうつの発生率が高いと言われています
日本でも秋から冬の日の短い季節は
うつの発生率が高くなるようで「季節性うつ」とか「冬季うつ」といわれています
秋から冬にかけて日照時間が減ることによって
脳内における「セロトニン」の量が減少することがわかっています
季節性うつ病の予防や治療には
午前中に起床して太陽の光を浴びて
規則正しい生活習慣をすることが効果的だということもわかっています
朝日を浴びることは健康のキホンのキですね^^
■2019年7月22日
今回はカルシウムと睡眠時間についての研究をご紹介します
東京大学上田泰己教授のチームがマウスを使った実験によると
「睡眠時間の長さは、脳の神経細胞に出入するカルシウムで制御されている」
ことが明らかになりました
ご承知のようにカルシウムは骨の主成分ですが
カルシウムは体内でイオンの状態でも存在しており
筋肉や神経などさまざまな細胞の働きを調整する働きがあります
実験では、神経細胞にカルシウムイオンを
取り込むことが出来ないようにしたマウスでは
睡眠時間が1~2割短縮し
逆にカルシウムイオンの排出を抑え、
カルシウムイオンが長時間体内に存在するようにしたマウスは
1割ほど長く眠るようになったそうです
イオン化されたカルシウムは
睡眠の障害に大きく関与しているのですね
となると、カルシウムを摂ろう!となるわけですが
カルシウムの過剰摂取は、尿路結石、他の無機質の吸収抑制、
便秘症などの原因になりますので
安易にサプリメントを摂取するのは要注意ですよ
■2019年7月24日
しっかり眠ったほうが記憶力が向上するという事は、よく知られていますね
単語を多数記憶し、数時間後にどの程度を記憶しているかを調べた研究では
記憶後にしっかり睡眠時間取ると、
そのまま眠らないでいるよりもはるかに良い結果が
でることが報告されています
これは、睡眠中でも記憶に関わる
神経細胞が復習していたため、と考えられています
ということは
嫌な体験をした直後に睡眠を十分に取ってしまうと
その時の記憶がしっかりと固定されてしまうことになりますね
逆になかなか眠れず不安な夜を過ごす事は
嫌な記憶を忘れさせる効果があるのではないかと
考えられているのです
ということは
涙を流しながら眠れない夜を過ごすことは
とても辛いことですが
「眠らないことは記憶を定着させないため」
と考えると少し気持ちも楽になりますね
■2019年7月29日
厚生労働省から「平成 28 年歯科疾患実態調査」の
結果(概要)が公表されました
今回の調査結果で、
80 歳になっても自分の歯が 20 本以上ある
8020(はちまるにいまる) を達成した人の割合が、
前回調査(平成23年)の 40.2%から 51.2%に
増加していることなどが分かりました
厚生労働省は、この調査結果を踏まえ、
「8020 運動」を含む歯科口腔保健施策を
今後も推進していきます
との声明を発表していますが
この調査では、4mm以上の歯周ポケットを
有する者の割合がどの年代でも
増加していることも示されています
日本人にもっとも多い病気は、歯周病と云われています
ところが、歯周病の本当の怖さはあまり知られていません
歯周病が糖尿病やリウマチ、更に心臓病や呼吸器疾患とも
密接な関係があることが分かってきました
次回はそのメカニズムについてお話しますね
■2019年7月31日
歯周病が様々な病気の原因となっているということは
前回お話しましたが
そこには歯周病菌が関係していることが明らかになりました
これは新潟大大学院医歯学総合研究科の
山崎和久教授のグループの研究によるもので
歯周病菌をのみ込むと腸内細菌が変化して、
様々な臓器や組織に炎症を起こすことが明らかになったのです
これまでも、歯周病になった歯茎などの患部から
歯周病菌が侵入し、全身を循環して血管や脂肪組織、
肝臓などに炎症を起こすと考えられていたのですが、
その具体的な立証はなされていませんでした
この研究で、歯周病菌の毒素が分解されずに
腸から吸収され、血液を通して様々な臓器に広がることが
証明されたのです
これらの変化は肥満や糖尿病でみられる
特徴と似ているため、
歯周病が全身に悪影響を及ぼすことの解明に
つながるのではないかと期待されています
今まであまり注目されてこなかった口腔管理
しっかりしていきたいですね
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