薬を使わない薬剤師の“健康自立ブログ”

2型糖尿病でインスリン治療をすすめられたら知っておきたい真実

「糖尿病」とは?


糖尿病が起こるのは、インスリンの分泌が悪くなるからです。

インスリンとは血液中のブドウ糖(血糖)を全身の臓器の細胞にとり込ませる働きを持つホルモンです。インスリンは、すい臓のランゲルハンス島と呼ばれる組織のβ細胞から分泌されます。

食事によって血糖の量が増えると、β細胞はただちにインスリンを分泌し、全身の細胞にブドウ糖を届けようとします。私たちの身体は、そのブドウ糖を主に燃焼させてエネルギーに変え、内臓諸器官や筋肉、そして脳を働かせています。ところが、なんらかの原因により、インスリンの分泌が悪くなってしまうことがあります。

こうなると血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が病的に高くなる一方、全身の細胞にブドウ糖が十分に行き渡らなくなります。これが「糖尿病」です。

それによって、血管や身体の随所に悪影響をもたらし、深刻な合併症を引き起こしやすくなります。

「インスリン」は血管に負担をかける


そのため、血糖値が正常範囲を超えると、食生活の改善を求められます。食事制限により目立った効果を得られなければ、血糖値を下げる内服薬が出され、さらにはインスリンを自己注射する治療を医師にすすめられることになります。

しかし自己注射によって外から投与していると、すい臓のβ細胞がインスリンをつくり出す力を弱めてしまい、薬をなかなか手放せなくなります。

また、インスリン療法は、血糖値の乱高下を招きやすくなる危険性をはらみます。インスリンの薬剤を処方されるとき、ブドウ糖が一緒に渡されます。インスリンの投与により血糖値が急激に下がると、低血糖により意識を失いやすくなります。

そのため、頭がクラッとしたら、すかさずブドウ糖を口に入れるよう指示されるのです。低血糖をすみやかに改善するためにブドウ糖の投与は欠かせないものですが、血糖値て下がりすぎた血糖値を上げるためにブドウ糖を口にする。

このような不自然な治療によって、血糖値の乱高下をくり返すことは、血管に大変な負担を与えることになります。

2型糖尿病の最大のリスクファクターはストレス


糖尿病には2つのタイプがあります。

■1型糖尿病
1型糖尿病は、すい臓のβ細胞が壊れてしまうタイプです。
自分の体内でインスリンをつくり出せない状態にあるため、このタイプの人がインスリン療法を行うのは、生きるために必要なことといえるでしょう。

■2型糖尿病
2型糖尿病は、長年の生活習慣がすい臓に過度の負担を加え、インスリンの分泌能力を低下させています。
一般に、このタイプの糖尿病を起こすリスクファクターは、加齢、肥満、食べ過ぎ、飲酒、喫煙、運動不足、高血圧などとされています。このタイプの人は生活を改善することで、インスリンを分泌する機能を再び高めることができるはずです。

とくに問題とされるのは、食事です。糖尿病になると、食事内容や糖質の摂取のしかたに制限を課せられることになります。しかし、それだけでは根本の解決にはなりません。なぜ、食べ過ぎや飲み過ぎ、喫煙、そして甘いものの摂取をくり返してしまうのか。そこを考えることが大事なのです。

不摂生の裏側には、多くの場合、ストレスがあります。ストレスから解放されたくて、脳は一瞬の快楽を求めるのです。

糖尿病を発症させる最大のリスクファクターは、ストレスだと私は考えています。

すい臓は「無言の臓器」と呼ばれます。がまん強いすい臓は、過度のストレスにも無言で耐え、耐え切れないほど蓄積して、初めて爆発する性質を持ちます。爆発したすい臓は正常の働きを放棄します。そして、糖尿病が起こってくるのです。

 

(宇多川久美子著書:『その「1錠」が脳をダメにする』より抜粋)


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