古来、言葉には霊的な力が宿るとされてきました。
もっと言葉の持つパワーを信じてみませんか?
言葉の海の3匹の魚
言葉の海では、3匹の魚が泳いでいるといいます。それは「タイ」と「タラ」と「マス」です。その中でいちばんいい魚はどれでしょうか?
答えは「マス」です。
「私はお金持ちになりタイ」と願いを口に出しているだけでは、ほんとうの幸せを手に入れることはできません。
「私に運があっタラ」と夢想しているばかりでは、何ひとつ実現することはできません。
やっぱり「私は幸せになりマス」と主体性を持って口にすることが大切だ、というわけです。
日本は古くから言霊の国といわれ、言葉には霊的な力が宿るとされてきました。私もその通りだと思います。言葉は目標を実現するうえで、大きなパワーとなってくれるのです。「~タイ」「~タラ」と言っているより、「~マス」と口にしたほうが、自分の意志も明確になり、その目標に向かって行動していく元気が出てくるはずです。
「脳は主語を認識できないという性質を持っている」
また、最近の脳科学によると「脳は主語を認識できないという性質を持っている」そうです。主語を理解できないので、自分が発した言葉のすべてを「自分のこと」としてとらえてしまうというのです。
いったいどういうことなのでしょうか?
人間の脳は、進化のかなり早い段階で完成した「古い脳」と、後に完成した「新しい脳」で構成されています。
そのうち、「新しい脳」は人間特有の高度な精神活動を担当しており、自己と他者の区別ができるので、会話の主語・述語を認識できます。
しかし、感情をつかさどる「古い脳」は、まず周囲から入ってくる情報をすべてうのみにしてしまう・・・つまり、自分も他者も一体のものとして、とらえてしまうらしいのです。
その結果、たとえば、他人の悪口を言っていると、なんだか気分がめいってきます。悪口のイメージが自分に跳ね返って自己嫌悪に陥ってしまうのです。逆に、他人のことをほめてあげていると、だんだん自分の気分もよくなり、なんとなく嬉しくなってきます。
そうした脳の働きがあるからこそ、私たちは動物には見られない複雑な文明社会を構築し、人を思いやり、共感して生きていけるのですね。
自ら発する言葉が大切です。
ですので、自ら発する言葉が大切です。「あの人バカよね」とか「イヤな人よね」なんて口にしていると、感情をつかさどる「古い脳」は、まるで自分のことを言われているように受け止めてしまいます。そして、知らず知らずのうちに自分の気持ちも暗くなり、落ち込んでいってしまうのです。
それより、もっと「ありがとう」という言葉を口にするように心がけませんか。
コンビニでお買い物をしてお釣りをもらったら「ありがとう」、レストランでお水を持ってきてもらったら「ありがとう」、子どもがお手伝いしてくれたら「ありがとう」、そして、1日の最後には、自分に向かって「ありがとう」・・・
そうやっていい言葉を積み重ねていくことで、気分は前向きになり、身体も健康になっていくのです。
私は、毎日必ず「ありがとう」を10回以上言うようにしています。回数が問題ではありませんが、「10回口にする」ように意識すると、いろいろな場面で「ありがとう」を言いたくなります。
このステキな言葉をしっかり脳に伝えるために、「心で思ってる」だけではダメですよ!はっきりと言葉にして、脳に伝えてくださいね。
宇多川久美子著書:薬剤師の私が実践する薬に頼らず健康に暮らす27の習慣より抜粋
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