薬を使わない薬剤師の“健康自立ブログ”

宇多川久美子の言葉のくすり箱(LINE@アーカイブ2018年10月前半)

宇多川久美子公式LINE@言葉のくすり箱アーカイブ2018年10月前半


■2018年10月1日

既成の医薬品が全く効かない薬剤耐性菌による死亡者が、世界中で急増しています

2014年にイギリス・キャメロン首相が立ち上げた調査機関の報告によると
2050年までに耐性菌による死亡者数は年間1000万人を超えるとのこと

現在のがんによる死者数は年間約800万人
このままでは近い将来
薬剤耐性菌による犠牲者数ががんによる死亡者数を上回ることになるのです

そんな悲劇が現実とならないように
私たちができることを考えていきましょう!

■2018年10月3日

世界初の抗生物質は
1920年代の終わりにイギリスで発見されたペニシリンです

20世紀最大の発見といわれ
1940年代の初めには大量生産が可能になりました

その後に発見された他の抗菌薬も大量生産され
各種の細菌感染症治療に大きく貢献しました

しかし、1950年代中頃には
早くも抗生物質では死なない病原菌が出現してしまいました

薬剤耐性菌の誕生は今では深刻な問題となっています

■2018年10月8日

世界初の抗生物質であるペニシリンを発見したアレキサンダー・フレミングは
1945年のノーベル賞受賞スピーチの中で
薬剤耐性菌の問題についてすでに触れていました

それなのに私たち人間は
医学の力をもってすれば耐性菌さえ殺すことができると過信してしまいました

そして、今では取り返しのできない問題となっています

■2018年10月10日

抗生物質は、これまで約200種が製造されてきました
しかし、それもすでに頭打ちとなっています

これからも耐性を強めていく病原菌を抑え込める新薬の開発は
ますます困難な状況になっているのです

病原菌はどんどん猛威を振るう…
それを抑える抗生物質はもうない…

私たちはそんな時代を生き抜かなければなりません

私たちができることを考えていきましょう

■2018年10月15日

全ての抗生剤が効かない細菌が出現していることをお話しました

この細菌に感染した場合、その致死率は50%

感染した半分の人は命を落としますが、半分の人は細菌から身を守ることができます

この差は病原体の感染力と体の抵抗力とのバランスで決まります

免疫力をどう鍛えるか
いよいよ本題に入ります!


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