今から夏まで と言っても無理は禁物です
特に女性は身体のバランスが崩れてしまうといろいろなところに弊害が起きてしまいます。
冬まで~くらいに設定して、生活習慣を変えるところから考えてみませんか?
肥満の原因として食べ過ぎや運動不足などが考えられますが
実はもう一つ、「腸内細菌」のひとつ「デブ菌」にも原因があるといわれています。
ダイエットに興味のある方なら、 脂肪に白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞があって 白色脂肪細胞はひたすら脂肪として蓄積されていくのに対し
褐色脂肪細胞は余分な脂肪を燃焼させてエネルギーを作る ということをご存知ですよね。
同じように腸内細菌にも太る菌とヤセる菌があるのです。
人間の体は食べたものの栄養や水分の80%を小腸で吸収して栄養を補い、 吸収されなかったものが大腸を通って排泄される仕組みになっています。
腸内細菌は、
必要のないものを溜め込んでしまう「デブ菌」(ファーミキューテス)と
健康な体をつくるために働く「ヤセ菌」(バクテロイデーテス)
という2つの菌群に分けることができます。
理想的な比率は「デブ菌」と「ヤセ菌」の比率が4:6です。
しかし、バランスが崩れて「デブ菌」が増えてしまうと 本来、体の外に排出すべきもの(脂肪・毒素など)も貯めこんで 太りやすい身体になってしまうのです。
アメリカの研究グループの報告によると、 肥満の娘から病気の治療のために腸内細菌を移植された母親が
16カ月で15キロも体重が増加したという例があります。
病気の治療には成功しましたが、 その後3年間、痩せるための努力をしても 体重が減ることはなかったそうです。
母親は移植以前は肥満体ではなかったことから、 デブ菌が感染したと考えられますが
この感染は遺伝子的につながりのある家族間で起こることのようです つまり、太っている母親の子どもは太る可能性が高いとも言えますね。
ですから、 夫婦間などの遺伝的支配を受けない場合は感染しないということです。
やはりアメリカの大学の報告なのですが、 空腹になる時間がないと、デブ菌が増えるという結果がでています。
この大学の実験結果では、もっともデブ菌が増えるのは 昼夜とわず時間制限なしで高カロリーな食事を食べ続けたグループで
夜だけ、昼だけ、など制限するグループは、複数の腸内細菌の混在が見られ 空腹時間をつくったグループは、高カロリー食を食べても
腸内細菌がデブ菌化するのをおさえられたとのことです。
つまりは遺伝的要素は高いけれど、 食べ方や食べる物によってデブ菌の割合をへらすこともできる ということですね。
デブ菌の研究をしている理化学研究所の辨野〔べんの〕義己先生によると、 デブ菌を減らすのに最も効果的な食べ物は「納豆」とのこと。
納豆菌は胃酸に負けず、生きたまま腸に届き、腸内を整えてくれますね!
その他、腸内環境のためには野菜とヨーグルトも効果的とのこと。
辨野先生は自分でも腸内細菌を整えることで10kg以上痩せたそうです。
納豆の力については「納豆」にも書きましたので読んでみてください。
でも、みなさんのまわりにも 納豆好きなのに太っている人…いませんか?
どうやら「納豆さえ食べていれば痩せられる」 という単純なことではないようですね。
よい腸内環境をつくるためにも、 バランスのとれた食事、適度な運動など 基本的生活習慣を整えることが大切ということですね^^
(文=宇多川久美子)
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