インナーマッスルを鍛える
「インナーマッスルを鍛える」というと、大変なことをしなければならないと思うかもしれませんが、そんなことはありません。
とても簡単に、日常生活の中でインナーマッスルを鍛えることができます。
人の筋肉には2つの種類があります。
一つは身体の外側を覆っているアウターマッスルで、表層筋とも呼ばれます。
もう一つが身体の内部についているインナーマッスルで、深部筋ともいいます。
それぞれの役割を簡単に説明すれば、アウターマッスルは主に瞬発力の筋肉、インナーマッスルは主に持久力の筋肉といえるでしょう。
陸上選手にたとえて考えてみましょう。
短距離走や重量挙げ、ハンマー投げなど瞬発力が重要となるアスリートはみなさん筋骨隆々、立派な体格をしています。
身体の表層にあるアウターマッスルを鍛えあげているからです。アウターマッスルは太く重たいので、鍛えると体重が増えます。
ウエイトトレーニングやマシントレーニングなどをすると効率よく鍛えられ、比較的短期間で効果を実感できます。
ただ、その効果は長持ちせず、トレーニングをやめるとせっかくついた筋肉はすぐに落ちてしまいます。
一方のインナーマッスルは、長距離走など持久力を必要とするアスリートが重視する筋肉です。
マラソンの選手など、あの細い身体のどこに長距離を走りぬくパワーが隠されているのだろうと思われたことはないでしょうか。
インナーマッスルは細くしなやかなので、鍛えても筋骨隆々になることも体重が増えることもありません。
この筋肉を増やすためには少々時間がかかりますが、つきにくいかわりに一度ついたら落ちにくいというメリットがあります。
鍛えれば鍛えるほど筋肉の質を無限に高めることができ、何歳になっても衰えません。
アウターマッスルとインナーマッスルの役割は正反対であるため、同時に鍛えることは困難です。
短距離走の選手は長距離走が苦手で、マラソン選手は短距離走が速くないことを考えていただくとわかりやすいでしょう。
では、薬に頼らない、免疫力の高い身体づくりに必要な筋肉はどちらでしょうか。
病気にならないために、必要な筋肉はインナーマッスルです。
人間の身体は動かなくなると、免疫力が衰えます。健康長寿を達成するには、生涯、 自分の足で歩き続けることが大切です。
そのために必要なのは、持久力に優れたイン ナーマッスルです。インナーマッスルは身体の内部についた筋肉ですから、これがしっ かり動けば深部体温が上昇します。
しかも、インナーマッスルは直接内臓を刺激する ので、この筋肉がついてくると内臓脂肪が燃焼され、脂肪がつきにくく、やせやすい 身体になります。
インナーマッスルを鍛えるには有酸素運動が効果的です。ウォーキ ング、ジョギング、水泳、サイクリング、ヨガなどです。
手軽なエクササイズ、「ベジタサイズ」
ウォーキングで、インナーマッスルを効果的に鍛えるためには、正しい姿勢で歩くことも欠かせません。
正しい姿勢を身につけるために、とてもよいエクササイズがあります。それは、私が考案した「芽生えエクサ」と「竹の子エクサ」です。
「芽生えエクサ」「竹の子エクサ」なんて、かわった名称ですよね。
せっかく実践するエクササイズならば、楽しいのがいちばんです。
「さあ、芽生えエクサをしよう」と思ったら、名称がかわいらしくてなんだか笑顔になってきませんか
。
私は「薬を使わない薬剤師」であるとともに、栄養学博士としても「薬に頼らない身体になるための食」について提案させていただいています。
そのなかで、エネルギーをたくさん含んだ野菜を積極的に食べてくださいね、とお話しするのですが、もっともっと、野菜にもエクササイズにも親しみを持ってほしいと願い、「野菜体操= ベジ
タサイズ(ベジタブル・エクササイズ)」という野菜になぞらえたエクササイズを考案し、実践しています。
ベジタサイズを実践するときには、一つだけお願い事があります。
インナーマッスルを効果的に鍛えるために、ご自宅でお一人で実践するときでも、声を出しながら行ってほしいということです。
インナーマッスルを鍛えるためには有酸素運動が必要です。呼吸をしながらのエクササイズが大事なのですが、一人で夢中になると息を止めてしまう方が少なくありま
せん。かけ声の方法はやり方と一緒に掲載しておきますね。
インナーマッスルを刺激するエクササイズ
一日何回と決めず、気づいたら実践しましょう。休憩時間に行うと、身体が伸びてとても気持ちよく、リラックス効果、抜群です!
芽生えエクササイズ
たけのこエクササイズ
気軽に実践してみてくださいね!
(文=宇多川久美子「その『1錠』が脳をダメにする」より抜粋)
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