健康のためだと言って、苦しいことやつらいことを無理にやる必要はありません。「楽しいこと」「ワクワクすること」を積み重ねて本物の健康を手に入れましょう
私は「みなさんに薬を使わずに健康になってもらいたい!」という思いで、日々活動していますが、その半面、「健康に振り回されないで!」という思いも強く持っています。
講演会などでお話しした後に、
「先生、私のしていることはどうでしょう? これはよいですか? これはダメですか?」
と、たくさんの質問をいただきます。
そんなとき、私は
「それをしていて楽しいですか?」
とお聞きするようにしています。
「楽しい! ワクワクする!」と感じられることなら、その人の免疫力を高めることになっていると思いますし、逆に「苦しい!つらい!」と感じることは、どんなにいいことであってもあまり効果がないと思うからです。
たくさんの人が検査の結果ばかりを気にして、「これをしてはいけない」「あれを食べてはいけない」と決めごとをつくり、「病気にならないこと」を目的としています。
「先生、私、健康のためにこんなことをやってます」というけれど、楽しくもないのにやっているのでは、健康のために生きているようなものではないでしょうか。それは、ほんとうに健康に自分らしく生きることなのでしょうか。
1948年に設立されたWHO(世界保健機関)は、人間の健康を基本的人権のひとつとしてとらえ、憲章前文で次のように定義しています。
健康とは、身体的・精神的、および社会的に完全な幸福(ウェル・ビーイング)の状態をいうのであって、たんに病気あるいは虚弱でないことではないことを意味するものではない――。
私もそのとおりだと思います。
また、そういう意味では、定期検診や人間ドックの結果は、「身体の状態」を表しているにすぎません。問題がなかったからといって、その人がほんとうに「完全な幸福」の状態にあるといえるでしょうか。
検査では何の問題もなく、何不自由なく生活していても、満ち足りず、むなしさを感じている人もいます。病気になってはじめて、「人のやさしさ」「健康のすばらしさ」に気がついたという人もいます。
どうやら、真の健康とは、数字などでは表すことができない、不思議なもののようですね。
(宇多川久美子著書:『薬剤師の私が実践する薬に頼らず健康に暮らす27の習慣』より抜粋)
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