薬を使わない薬剤師の“健康自立ブログ”

宇多川久美子の言葉のくすり箱(LINE@アーカイブ2019年9月前半)

宇多川久美子公式LINE@言葉のくすり箱アーカイブ2019年9月前半


■2019年9月2

年少の頃にストレスに遭遇すると
うつ病発症リスクが高くなるといわれています

そこで、英国の研究者らは、
年少の頃のストレスにより
うつ病発症リスクが高い青少年 427例(14歳)を対象に、
意識的にポジティブな記憶を思い出すことが
うつ病発症にどのような影響を与えるかを調査しました

その結果、ポジティブな記憶を思い出すことで、
ストレス時に分泌されるコルチゾールが減少し、
否定的な感情が軽減する傾向があることがわかりました

辛い経験をしても楽しい経験を思い出すように心がけることで、
その後のうつ病発症リスクを減らすことができる可能性を示唆しています

難しいことかもしれませんが、
いつでも前向きな気持ちをもっていたいですね

■2019年9月4

カナダの研究者らは幼児期に寝室にテレビがあることが、
成長してからの精神的健康および身体的健康にどのように影響するのかを調査しました

女児907例と男児952例を追跡調査した結果、
4歳の時点で寝室にテレビがあると、
12歳になった時のBMI(体格指数)が高く、
精神的ストレスや抑うつレベルが高いことがわかりました

さらに、被害者意識が強く、
他人に対して攻撃的になりやすく、
社交性が低い傾向も見られ、
13歳では不健康な食生活になりやすいことがわかりました

幼児の寝室にテレビを置くことは
あまり良いことではないようですね

■2019年9月9

今日は肥満と抑うつ症状との関係についての論文をご紹介します

これは米国で行われた調査で
2007~2016年の国民健康栄養調査のデータを分析して
体型と抑うつ症状との関係を調べたものです
その結果、身長と抑うつ症状とは関連性がなく
過体重と高BMI(体格指数)が抑うつ症状と関係があることがわかったのです
抑うつ症状が多くみられるBMIの範囲は女性では30以上、男性では36以上とのことで
この値は通常の肥満の数値より高めですね

ストレスがあるからついつい食べ過ぎてしまい
そしてそれが肥満を招く…

うつにならないためにも肥満になることを避けるには…
やっぱり一番は適度な運動だと思います^^

■2019年9月11

ニューヨークのVillage Care 高齢者情報センターの発表によると
コンピュータを扱う高齢者は
うつ病などの精神性疾患にかかりにくいということがわかりました。

研究では65歳以上の206名の高齢者(平均年齢80歳)を対象として
コンピュータの使用とうつ病などの精神性疾患にかかる割合を調べました
その結果、コンピュータを使用している高齢者は
日常の活動度が高く、より若々しく、

何と!収入も多いという結果が得られたそうです

そして、
コンピュータを使っている高齢者は、
うつ病を発症する率が低いこともわかりました
一日あたりの使用時間に関係なく、
うつ病にかかる割合が低かったということです

コンピュータを使用することでメールや
SNSなどでのコミュニケーションをとること
そしていろいろな情報を収集することが
うつ病の発症率をさげているのかもしれませんね

一日の使用時間に関係はなかったようですが
一日中パソコンの前にいると筋肉は衰えてしまいますよ^^
適度な運動も心がけてくださいね


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