宇多川久美子公式LINE@言葉のくすり箱アーカイブ2019年8月
■2019年8月19日
よく飲まれている市販の鎮痛薬で
男性不妊が起こりやすくなることが分かりました
これはフランスとデンマークの研究チームが
米科学アカデミー紀要(PNAS)に発表したものです
世界各国で市販の鎮痛薬の成分として使われている
アスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェンの3成分は、
女性だけでなく男性の生殖機能も低下させることが分かりました
特に影響の大きかったイブプロフェンの調査をしたところ
イブプロフェンを服用した男性は14日以内に、
黄体形成ホルモンが減少し睾丸の機能不全の兆候が確認されました
さらに、ホルモンバランスの攪乱がおこり、
生殖障害やうつ、心血管系疾患のリスクが
上昇していることが明らかになったそうです
この論文では
子どもを持つ予定の男性は、
数カ月間はイブプロフェンの使用を
控えた方がいいと指摘しています
ほとんどの医薬品は女性に対する影響は調査しますが
男性の生殖機能に及ぼす影響を調べることなく
流通していることを危惧しています
ご自身のためにも生まれてくる赤ちゃんのためにも
薬に頼らない健康作りを心がけたいですね
■2019年8月21日
「腸は第二の脳」といわれていますね
国立精神・神経医療研究センターと
ヤクルトの共同チームが行った研究で、
善玉菌の数がうつ病にも関係していて、
うつ病の人は健康な人と比べて腸内の善玉菌の数が
少ないということが発表されました
研究では、健康な人57名とうつ病患者さん43名の
腸内の善玉菌数を調べました
その結果、ビフィズス菌の便1グラム当たりの量(中央値)は、
健康な人では約100億個存在するのに対し、
うつ病患者さんで約32億個と明らかな違いがあったということです
ラクトバチルス菌も、健康な人は398万個に対して
うつ病患者さんは79万個でした
研究チームによれば善玉菌の減少が
うつ病発症のリスクを高める可能性があるとしています
腸は健康のバロメーターです
快腸を心がけたいですね^^
■2019年8月26日
文化学園大学の研究者らが
「うつ」と運動量の関係を調査しています
日本の一般の高齢者(65~85歳)276例を対象に
・低活動(テレビを見ているなど)
・軽い活動(家事など)
・中等度以上の活動(スポーツ、速歩など)
の1日当たりの平均時間を算出し「うつ」との関係を調べたのです
その結果、「低活動の時間が少ないこと」や
「中等度以上の活動が多いこと」は
抑うつ症状を軽減することがわかりました
またテレビを見るなどの低活動の時間を30分減らして、
その時間を中等度以上の活動に置き換えると、
抑うつ症状が有意に少なくなったのです
高齢者においては低活動の時間をたった30分減らして
その分、軽く運動することで、抑うつ症状が軽減するのです
歳を重ねる前ならもっと効果的だと思いませんか?
■2019年8月28日
今朝はうつ症状と文化的なかかわりについての
論文をご紹介します
英国で行われた研究で、
うつ症状のない高齢者2148人のデータを用いて
文化的なかかわり(博物館、劇場、映画館などに行くこと等)
をもつ頻度とその後10年間にうつ病を発症するリスクとの
関連について調査したのです
その結果、文化的なかかわりをもつ頻度が多いほど
うつ病発症リスクが低下することがわかったのです
数カ月ごとに文化的なかかわりをもつ人は32%リスクが減少し
毎月1回以上かかわる人は48%もリスクが減少しました
文化的なかかわりをもつことは、
高齢者のうつ病リスクを減らすことに繋がるのですね
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