「長寿遺伝子」という言葉を聞いたことがありますか?
テレビの健康番組などを観てご存じの人も多いのではないでしょうか。
「長寿遺伝子」こそ、「長生き父さん」になるための秘密兵器です。
知らない人は、ウォーキングとも密接な関係があるのでこの機会にぜひ、覚えてください。
「長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)」の活性化により合成されるたんぱく質「サーチユイン」は、体内の細胞の損傷を防ぎ、寿命を延ばすと考えられています。
この「長寿遺伝子」は若い人からお年寄りまで男女問わず、すべての人間の身体の中に眠っています。通常は細胞の中にあり、10番目の染色体に存在していますが、普通の生活をしている間細胞の中で眠ったまま、働くことはありません。
2003年にアメリカのマサチューセッツ工科大学のレオナルド·ガレンテ博士が酵母の長寿遺伝子「Sir2 (サーツー)」を発見したことがきっかけで、人間には、「Sir1」から「Sir7」まで7種類の「長寿遺伝子」があることが明らかになっています。
最近の研究により「ミトコンドリアが出す活性酸素」や「免疫細胞の暴走」など、人間に老化をもたらす具体的な原因が解明されていますが、「長寿遺伝子」が働くことによって100近くあるといわれる老化の原因を抑えて、脳や肌、血管など、さまざまな器官が若く保たれることがわかっています。動物実験によると寿命も20 %から30 %延びたそうです。
「長寿遺伝子」のスイッチを入れる
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老化の原因を抑える
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寿命が延びる
見た目の老化に関わる遺伝子「Sir6」と呼ばれる「長寿遺伝子」
この「長寿遺伝子」は、シワや皮膚の劣化など、見た目の老化と関係が深いことがわかってきています。
今後の研究によって長寿や老化にかかわる遺伝子がさらに解明されれば、老化のスピードをコントロールして、寿命をもっと延ばすことができるかもしれません。
では、日頃眠っている「長寿遺伝子」を、どうやって目覚めさせたらよいのでしょうか。
それには、3つの方法があります。
1)「カロリー制限」をすること
「長寿遺伝子」は、別名「飢餓遺伝子」と呼ばれています。
食料が不足して飢餓状態に陥った時、この遺伝子は眠りから覚め、子孫を残すために次の食糧が得られるまで若さを保ち、老化を防いでくれるのです。人類は、太古の昔から飢餓と闘い、子孫を残してきました。こうした苦難の歴史が、この遺伝子を生んだのかもしれませんね。
ところが、現代日本では飽食の時代が長く続いたため、この遺伝子も再び眠りについてしまったのです。カロリー制限」といっても、極端なダイエットは避けてください。毎日同じ時間に食べながら、標準摂取カロリーを70 %から80 %に制限してください。
ビタミンやミネラルなどの栄養素は充分に摂りカロリーだけを減らすのが、「長寿遺伝子」のスイッチをオンにするポイントです。
こうした「カロリー制限」を3週間続けることで、はじめて「長寿遺伝子」が目を覚まします。ただし、もし1度でもカロリーをたくさん摂ったら「長寿遺伝子」のスイッチはたちまちオフ。再び眠りについてしまい3週間の努力も水の泡と消えてしまうといわれています。
「長生き父さん」を目指すみなさん。心してはじめてください。継続は力なりですよ。
[標準摂取カロリーを70-80 %に制限する] X [3週間続ける]
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「長寿遺伝子」にスイッチが入る
「毎日、食事を70 %にするなんてムリ!」と思ってしまったみなさん。
あきらめないでください。
2)ウォーキング
過度な運動を行ない筋肉を収縮させることで、「長寿遺伝子」は目を覚ますといわれています。
ただし、ゆっくり歩いていては、「長寿遺伝子」は目覚めません。ですが、いきなり「速く歩く」のがつらい場合は、「速く歩く」と「ゆっくり歩く」を交互にくり返す「インターバル速歩」を実践してください。2つを組み合わせて1日30分歩くだけで、「長寿遺伝子」は目覚めます。
お伝えしたとおり、筋力をつけながら脂肪を燃やすことで、メタボ解消にも大きな効果があります。ただし、ウォーキングの場合も、2ヶ月以上続ける必要があります。歩くことで、「長寿遺伝子」が目覚めると思えば、あなたのモチベーションも上がるはずですね。
「インターバル速歩」(「速く歩く」 ×「ゆっくリ歩く」) × 2ヶ月続ける
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「長寿遺伝子」のスイッチが入る
3)「レスベラトロール」という成分を食べ物から摂る
「レスベラトロール」とは、赤ワインに含まれていることで有名なポリフェノールの1種。サンタベリーやピーナッツの薄皮、アーモンド、ココアなどにも豊富に含まれています。若返りの成分と呼ばれ、化粧品やサプリなどにも配合されており、美容成分としても高い注目を集めています。
強い抗酸化力を持っているため、細胞の酸化を防ぎ、老化を抑制して「長寿遺伝子」を活性化してくれるというわけです。
「レスベラトロール」を摂取 ×「強い抗酸化力」で老化を抑制
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「長寿遺伝子」のスイッチを入れる
「フレンチ・パラドックス」という言葉をご存じですか。
高脂肪・高カロリーの食生活をしているフランス人が、なぜか心臓病死亡率が低い。
その秘密が、ポリフェノールの1つである「レスベラトロール」にあるというわけですね。
私は、「長寿遺伝子」の存在を知った時、期待に大いに胸がふくらみました。
なぜなら、「長寿遺伝子」を目覚めさせることで、若返りだけでなく生活習慣病はもちろんのこと、がんや認知症にも効果があると報告されているからです。
「腹八分目でウォーキング」私たちは知らず知らずのうちに、「長寿遺伝子」を目覚めさせ、スイッチをオンにする旅に出ていたのですね。
(宇多川久美子著書:『長生き父さん、早死に父さん。』より抜粋)
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