薬を使わない薬剤師の“健康自立ブログ”

あなたの身体はあなたの食べた物がつくっています。非常食を日常食にしていませんか?

非常食を毎日の食事に使う?


何年か前に、スーパーからサバ缶が消えたことがあったのを、ご存知でしょうか?

テレビ番組で、

「サバ缶を食べると、やせるホルモンが大量に出る可能性がある」
「やせる努力をしなくてもやせられる物質がある」

などと紹介されたため、放送翌日にはサバ缶が姿を消したのです。

また「夜トマトダイエット」
といって、夜トマトを食べるダイエット法が注目されたときには、トマト缶が手に入らなくなりました。

缶詰をはじめ、レトルト食品、冷凍食品、ペットボトル飲料など、私たちの周囲には非常にたくさんの”腐らない食べ物”があります。これらの食品はとても便利ですし、時間がないときや、緊急時には役に立ちます。

災害時に役立つのはもちろんですが、たとえばお母さんが病気になったときなど、レトルトカレーとパックライスがあれば、子供たちだけでもご飯が食べられます。

けれども、缶詰やレトルト食品はもともと軍用食として開発されたものですし、食品の冷凍技術は、日持ちしない果物などを保存するために開発されたものです。

つまり非常食、保存食であって、それを毎日使うとか、身体にいいから使うというのはおかしなことなのです。

もしも、本当にサバや夜トマトにやせる効果があるのなら、缶詰ではなく生のサバや、生のトマトを使えばいいのではないでしょうか。

本来の食品とは違うものになってしまう


私は、保存料や防カビ剤などの食品添加物を与えたものも含め、缶詰やレトルト食品などの腐らない食品には”生命力”がないと思っています。長期保存するために加圧加熱殺菌したり、凍らせたり、添加物を加えたりすることで、本来の食品とは違うものになってしまっていると思うからです。

しかも腐らない食品は、食材を収穫してから長い時間がたっています。果たして、食品本来の栄養価がどれだけ保たれているのでしょうか。

さらに、缶やレトルト食品の袋は、内側の素材が溶け出すという問題もあります。

たとえば、缶詰の内側に塗布されるエポキシ樹脂やフェノール系樹脂からは、内分泌かく乱物質が溶け出すことがわかっています。内分泌かく乱物質は「環境ホルモン」とも呼ばれ、体内に入るとホルモンと似た作用をし、生物本来のホルモン分泌系を乱して、生殖機能などに悪影響を与える化学物質です。

非常時ならともかく、毎日の食事に缶詰やレトルトを食べるのは、いかがなものでしょうか。

ファーストフード、コンビニ弁当、デパ地下のお惣菜等には”生命力”がない


腐らないわけではありませんが、ファーストフードやコンビニ弁当、デパ地下のお惣菜などにも、私は生命力を感じません。

ファーストフードの揚げ物には、トランス脂肪酸が含まれたショートニングが使われていることがあるのは先に述べた通りですし、価格が安いものには安いなりの理由があります。

牛肉100%のハンバーガーが100円でたべられたり、牛丼が300円で食べられたりするとしたら、その肉は、餌代がかからないようにホルモン剤で早く大きくした牛の肉かもしれません。

では、高価なものならいいのでしょうか?残念ながら、そうとも限りません。

有名レストランや料亭のお惣菜はその場で作られているわけではありません。

冷凍食品が使用されていることもあれば、保存料などを使っているのもあります。全部がそうだというわけではありませんが、外見からは見分けがつきません。

「今日は友達と家でパーティするから」とか「あの料亭のお弁当、食べてみたかったのよ」といった風に、たまに利用する分にはまったく問題ないと思います。

けれども、日常的にできあいのお惣菜を使ったり、毎日コンビニ弁当を食べたりするのは、やはり身体によいとは言えないでしょう。

 

(宇多川久美子著書:『薬を使わない薬剤師の「やめる」健康法』より抜粋)


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