薬を使わない薬剤師の“健康自立ブログ”

プライスレスな健康法！笑顔習慣を始めましょう。

笑顔は健康の源

笑顔を浮かべるだけで、免疫にとって重要な「ナチュラルキラー細胞」が活性化され、幸せホルモンのセロトニンの生産も活発になります。

笑顔のステキな人はとても健康的に見えるものです。
それは見た目だけに限りません。
あなた自身、多少メゲたくなるようなできごとがあっても、何かのきっかけで笑い顔を浮かべることができたら、すぐに元気を取り戻せたなんて経験したことがあるでしょう。

その通り！
笑顔と健康は、想像以上に深い関係があり、医学的にもそれが証明されつつあるのです。

たとえば、笑顔は人のNK細胞(ナチュラルキラー細胞)を刺激してくれるといわれています。

NK細胞は、１人の人間の体内に５０億個あまりも存在していますが、人の免疫メカニズムで重要な働きをするリンパ球の１種。とくに、腫傷細胞やウイルス感染細胞と闘って、私たちの健康を守ってくれる存在です。

そのNK細胞と笑顔がどう関係しているのか、簡単に説明しておきましょう。

私たちが笑うと、目尻が下がり、口角が上がります。

この、表情筋の動きが免疫のコントロールセンターである間脳(視床下部)に伝わり、セロトニンという神経伝達物質が活発に生産されます。

そのセロトニンが、血液やリンパ液によって全身に運ばれ、NK細胞の表面にくっつくことで、その働きが活性化されるのです。

私たちの身体の中では、若くて健康な人でも一日３０００～５０００個のがん細胞が発生しているといわれていますし、病原菌も常に侵入してきます。

放置していたらたいへんなことになってしまいますが、それに対抗してくれているのがNK細胞です。

そのNK細胞の活性化の鍵を握っているのがセロトニンであり、セロトニン生産の鍵を握っている要素のひとつが、笑い顔だというわけです。

不思議なことに、実際に何か楽しいことがなくても、意識的に口角を上げて笑い顔をつくるだけで、セロトニンの生産が活発になるという報告もあります。

フリをするだけでも効果は絶大というわけですね。

セロトニンは、不安やイライラを取り除き、安堵感や幸福感をもたらす働きもあることから、「幸せホルモン」とも呼ばれています。ぜひ、笑顔を浮かべて、健康でイキイキとした毎日を送りたいものです。

そこでおすすめするのが、１日１分、鏡の前で笑顔をつくる「スマイル・エクササイズ」です。
大きく口を開けて、プラスの言葉である「ハッ・ピー」「ラッ・キー」をしっかり発音しながら、口角を上げるようにするのです。
それを毎日繰り返していると、すぐにステキな笑顔を浮かべられるようになります。

スマイルはプライスレス！
自分だけなく、周りの人もハッピーな気分にしてくれるステキな習慣だと思いませんか。

（宇多川久美子著書：『薬剤師の私が実践する薬に頼らず健康に暮らす27の習慣』より抜粋）

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