宇多川久美子公式LINE@言葉のくすり箱アーカイブ2019年7月前半
■2019年7月1日
千葉大学の研究チームが発表した
「高齢者における入浴効果についての研究」をご紹介しますね
要介護認定を受けていない65歳以上の男女1万3,786人を
3年間にわたって追跡調査したところ
『1週間に7回以上湯船につかって入浴する高齢者は
週2回以下の人に比べて、要介護認定リスクが約3割減少する』
ということがわかったのです
下記のような入浴の効果は皆さんもご存知のとおりですが
この結果は、臨床で初めて証明されたものになります
湯船につかることで温熱効果があることはもちろん
水圧によって全身がマッサージされたような
静水圧作用水の中で重力が軽くなる浮力作用も得られます
このほかにも血流が良くなることで全身に血液が運ばれる
全身に酸素が運ばれるので疲労物質が取り除かれる
筋肉の緊張もほぐされ腰痛、膝痛などが緩和される
などの効果も期待できますね
日本人は長時間労働、
高い喫煙率といった傾向があるにもかかわらず
長寿であることの要因の一つとして
入浴の習慣が関係していると考えることができますね
■2019年7月3日
前回、湯船につかることの有用性についてお話しましたが
こんな質問をいただきました
「入浴の効果はもちろん知っていますが
私は血圧が高いので湯船にはつからずにシャワーにしています。
高血圧の人が湯船につかるのは危険ではありませんか?」
湯船につかることの効果のひとつにリラックス効果があります
ストレスから高血圧気味になっている方には
むしろゆっくり湯船につかっていただきたいですね
ただし、お湯の温度は40度以下にして高温の入浴はおすすめしません
いつもより血圧が高くなっているときの入浴は避けたほうが良いでしょう
お酒を飲んだ直後の入浴もダメですよ
温度差も血圧の急激な変動に関係していますので
特に冬場はリビング、脱衣所と浴室の温度差にも気をつけてくださいね
■2019年7月8日
長雨が続いていますね
この季節、注意したいのが食中毒です
食中毒と聞くと牡蠣などの魚介類を連想しますが、
昨年起こったメロンが原因の食中毒のお話をしますね
メロンが感染源とみられる食中毒症がオーストラリアで発生し
3人の方がリステリア症で死亡したのです
更に多くの人の感染が確認されており
いずれも高齢者で何らかの基礎疾患を持つ人たちでした
リステリア菌は様々な食品から検出される細菌ですが、
これを摂取することによって引き起こされるリステリア症は
悪寒や発熱、筋肉痛といったインフルエンザに類似した症状を発症します
汚染された食品を摂取してから発症するまでに
6週間もかかる場合もあるそうですが
ほとんどの方はリステリア菌を摂取しても感染症にかかることはなく
感染するのは高齢者や妊婦、糖尿病やがんなど重い疾患がある方が多いということで
菌に負けないようにしっかり免疫力上げていきたいですね
■2019年7月10日
前回、オーストラリアで起きたメロンによる食中毒のお話をしましたが
日本国内でも、「野菜や果物」が原因の食中毒が、近年増加の傾向です
なぜかというと
健康志向によるサラダなど生野菜や減塩した漬物を
食べる機会が増加したためといわれています
加熱や発酵が十分に行われないために、
食材の汚染、調理や製造中の二次汚染、
調理後の包装や保存時などの汚染によって
食中毒菌の増殖が起こっているようです
みなさまも充分にご注意くださいね
■2019年7月15日
あなたは寝室の明るさはどのくらいですか?
奈良県立医科大の研究チームの報告によると
寝室の照明が明るいとうつになりやすいことがわかりました
奈良県に住む60歳以上の男女863人を対象に
2010年から14年にかけて寝室に明るさセンサーを設置し
寝床に入ってから出るまでの明るさを計測し
健康などに関する質問を行い、2年間追跡調査を行っています
その結果、寝室が「暗め」(平均0.4ルクス)の人より
「明るめ」(同12.4ルクス)の人たちの方が
約1.9倍、うつ症状を起こしやすい事が明らかになりました
寝室が明るいと眠りの質が落ち、
体のリズムが乱れるなどして
心の不調につながっていくと考えられるそうです
寝室はできるだけ暗くした方が安眠につながるようですね
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