薬を使わない薬剤師の“健康自立ブログ”

宇多川久美子の言葉のくすり箱(LINE@アーカイブ2019年11月前半)

宇多川久美子公式LINE@言葉のくすり箱アーカイブ2019年11月前半


■2019年11月4

“アジアン・パラドックス”という言葉をご存知ですか?

アジア諸国では、多くの人が喫煙するにもかかわらず
心疾患やがんの発生率が低いことが知られており
“アジアン・パラドックス”と呼ばれているのです

アジアン・パラドックス”は、
お茶、特に緑茶を多く飲むことと関係があるのではないかという説が
エール大学医学部外科から報告されています

この研究は、今までに緑茶に関する100以上の
医学研究論文を見直したものです

アジア諸国では一人あたり平均一日1.2リットルの
緑茶が飲まれていますが

緑茶には抗酸化物質としてよく知られている
ポリフェノールの一種エピガロカテキンガレート(EGCG)が
含まれている事が知られています

このEGCGが、心疾患の原因物質である
悪玉コレステロールLDLの酸化を防ぎ、
血小板の凝集を防ぎ、
血液中の脂肪分を調節しているようです

さらに、EGCGはがんの増殖も
抑制するという報告もあります

そしてお茶には、アレルギーや糖尿病、細菌やウイルス感染
、虫歯予防、炎症の軽減、更に精神安定化効果が期待されるとのこと

緑茶にはすごい効果があるようですが
お茶を飲んでいれば大丈夫!
ということではないですよ!

まずは禁煙が健康の近道ですよ^^

■2019年11月6

前回は“アジアン・パラドックス”についてお話しましたが
今日は“フレンチ・パラドックス”のお話をしますね

フランス人の一人当たりの肉消費量は世界のトップクラス
また、ワインも一人当たり年間67リットル飲みます

さらにフランス人は相対的に喫煙率も高い国民です

過度の肉食や飲酒や喫煙は体に良くないと考えらますが
フランス人は他の西欧諸国にくらべて
心臓病による死亡率が低く
”フレンチ・パラドックス”と呼ばれているのです

“アジアン・パラドックス”が
緑茶に含まれるポリフェノールよるものと考えられているように
“フレンチ・パラドックス”は
赤ワインの中に含まれるポリフェノールによるものであろうと
推測されています

ぶどうの皮や種子にはポリフェノールが
多く含まれ赤ワインはその皮や種子を取り除かずに
発酵させて作られます

ポリフェノールに活性酸素を除去する作用が
あることはよく知られていますね

これらがビタミンEと同様に,
脂質の過酸化を防いで、動脈硬化を予防しているのではないかと
考えられているのです

だからといって、ワインの飲み過ぎはいけませんよ!

■2019年11月13

広告代理店のJR東日本企画がネットで行った
アンケート調査によると1カ月の外出回数は
20歳代が最も少なく、70歳代をも下回る回数だったとのことです

この調査は、学生を除く20~79歳の2200人が
回答した結果をまとめたものです

通勤、買い物、外食、美容、運動、娯楽、教養、
通院など家から離れる外出の頻度を算出し全年代の
外出の平均は1カ月当たり43.6回で、
居住地域や既・未婚による大差はなかったそうです

年代別では、30歳代が最も多い49.1回で、
年代が上がるにつれて減少し、70歳代は40.8回でした

ところが!何と驚くことに20歳代はこれを下回る37.3回で、
顕著に少ない事が明らかになりました

インターネットやスマートフォンなどで、
外出しなくても買い物や娯楽を楽しめる事も
原因の一つのようですが、あまりに多い割合に、
これからの若者たちの“引きこもり”が増えてしまうことが心配ですね


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