薬を使わない薬剤師の“健康自立ブログ”

医学的にも証明されてきているお風呂の健康効果とは?

医学的にも証明されてきているお風呂の健康効果


上手に入浴することで、思った以上の健康効果が得られます。医学的にも証明されてきているお風呂の効果を最大限に利用しましょう私にとって、お風呂は日常生活の中で最も大切にしたいイベントのひとつです。身体と心の疲れを癒してくれるお風呂には次のような効果があります。

■温熱効果

入浴によってリラックスして安眠効果を得るためには「ぬる目のお湯にゆっくり」。私は39度くらいのお風呂に20分程度入るようにしています。
ぬるいお湯にゆっくりつかることで、副交感神経が優位になり、脈拍もゆっくりになり、リラックスできます。筋肉の疲れもとれて、血液循環がよくなり、体の芯から温まります。
逆に「熱いお湯に短時間」は、交感神経が優位になり、新陳代謝が促され、心身ともに活動的になり眠気を一掃してくれるので朝風呂に向いています。目安は42度のお風呂に5分ほど。疲労物質の乳酸を減らしてくれるので、疲労回復に効果的です。
また、空調が整っている現代では「自然に汗をかいて、体温をコントロールする機能」が鈍っているといわれていますが、入浴で発汗を促すことも、自分で体温調節できる体づくりに欠かせません。

■水圧効果

湯船に入ると体に水圧がかかり、全身の血液循環がよくなります。
湯船に入った水圧で、ウエストは3~6cm、ふくらはぎも1cmほど縮みます。残念ながら、これは湯船に入っているときだけのことですが、それだけ、水圧によって血行も促されています。血液循環がよくなると、肩こりや腰痛・冷え・むくみにも効果があります
つまり、お風品に入ったり・出たりを繰り返すことで、適度に加圧トレーニングをしているようなもの。その結果、血流をよくする効果や、横隔腹に圧力がかかることで、心筋や肺の機能を向上させる効果なども期待できます。

■浮力効果

アルキメデスの原理で、体は水中に入ると浮力を受けて軽く感じます。
水中では空気中の9分の1ぐらいの重さしか感じません。
湯船に入ることで、朝から晩まで体を支えていた筋肉や関節の負担が軽減され、身体全体をゆるめることができます。このことで副交感神経が優位になります。
温熱効果で温まった血液は、水圧効果で全身をめぐり、浮力効果で緊張から開放されリラックスできるというわけです。

ヒートショックプロテイン(熱ショックたんぱく質)


さらに最近では、ヒートショックプロテイン(熱ショックたんぱく質)の存在が注目されています。
これは、身体がさまざまな環境ストレス(とくに熱)にさらされると増加するたんぱく質で、傷ついた細胞を修復し、修復できないものは分解する働きがあるほか、免疫細胞の働きを活性化する働きがあるとされています。

ヒートショックプロテインの量が最大になるのは入浴して2日後で、そのピークが持続するのは1~3日ほど。また、体温を38度までまで上げた人のヒートショックプロテイン量は、入浴前の約1・5倍に増えることが分かっています。

この観点では「40~42度前後の熱めのお風呂に10~20分つかって、しっかり身体を温める」という方法がよいようです。

それを知った私は、さっそくと42度で20分の入浴に挑戦してみました。そのとき、お風呂に入る前の体温は35.6度でしたが、20分つかってから測ってみると、38.5度まで上昇していました。でも、熱があるという感覚はまったくありませんでしたし、かえってスッキリしました。人間の身体にとって、それぐらいの体温変化はなんでもないものなのですね。

以来、私は、いつもはぬるめのお風呂にゆったり入っていますが、月に1~2回は、高温入浴をするようにしています。ヒートショックプロテイン量のピークは1~3日ですが、その後1週間ほどは量は減少していくものの効果は持続するといわれ、免疫力は確実に高められており、月1~2回でも十分効果があるはずだからです。ただし、人によっては、いきなり40~42度のお風呂に入るのはつらい人もいるでしょう。そこで私は、平熱プラス1・・5度を目安にすることをおすすめしています。

ヒートショックプロテインは、体温が38度くらいまで上がれば徐々に増えていくことがわかっていますから、たとえば、平熱が36.5度の人は、38度のお風呂に入るようにします。それぐらいなら、それほど苦痛ではないはず。ただし、入浴前には、たっぷり水分をとって脱水を防ぐことも忘れないでくださいね。

大好きなイベントを楽しむ


さらに大好きなイベントを楽しむために、ステキな演出もしたいですね。

蛍光灯の光は、交感神経を優位にしてしまうので、脱衣場に照明器具を置いて、間接照明でお風呂に入ったり、キャンドルをつけるのもいいでしょう。
また、界面活性剤が多く入っているボディソープは使いませんし、石けんもたまに使う程度。いつも「天然塩」で洗っていますし、合成の入浴剤も使いません。湯船には、やはり天然塩を入れ、好きなアロマオイルを垂らして香りも楽しんでいます。

やはり「自然か」「不自然か」を大切にしているというわけです。

ちなみに、私のいちばんのオススメの天然塩は、「死海の塩」です。クレオパトラも愛したというマグネシウムたっぷりの「死海の塩」を使えば、気分はすっかりクレオパトラです。

(宇多川久美子著書:『薬剤師の私が薬に頼らず健康に暮らす27の習慣』より抜粋)


「健康の自立」をテーマにLINEで情報発信をしています!

私とLineで友達になって健康を情報をいち早く受け取ってみませんか?
今なら宇多川塾生限定動画をプレゼント中!

友だち追加

関連記事一覧

最近の記事

PAGE TOP