薬を使わない薬剤師の“健康自立ブログ”

宇多川久美子の言葉のくすり箱(LINE@アーカイブ2019年3月後半)

宇多川久美子公式LINE@言葉のくすり箱アーカイブ2019年3月後半


■2019年3月18日

健康でいるためには
「1日30品目を食べること」が大切です!!と、まことしやかに言われています

多品目をバランスよく食べることが健康の秘訣ということなのですがなんと、この考えが間違いであるという論文をご紹介しますね

この「1日30品目」というのは1985年に厚生省が提唱した食生活指針にうたわれたもので

できるだけ多くの種類の食物を食べるのがよいと推奨されてきました

しかし2000年には1日30品目という言葉が消えて
「主食、主菜、副菜」を基本にバランスの良い食事をという目標に変わっています

ところが2018年8月に米国心臓協会(AHA)から
「多品目を食べることが適正体重の維持につながるという“エビデンス”はない」
という声明が発表されたのです

米テキサス大学公衆衛生大学院疫学・ヒト遺伝学・環境科学のOtto氏らが、2000年1月~17年12月に発表された食生活と体重に関する調査結果を基に出されたものです

さらに他品目食べることのリスクも発表されたのですが
これは次回、ご紹介しますね

■2019年3月20日

「多品目を食べることが適正体重の維持につながるという“エビデンス”はない」という声明を前回お伝えしましたが

それによると多品目にこだわった食生活は健康維持のエビデンスがないばかりか

摂取カロリーが増加する上に、食事がパターン化し体重が増える可能性があると示唆されたのです

また、食品数をむやみに増やすのではなく果物類、野菜類、豆類、全粒穀物などを適量食べるよう推奨しており

「品目数よりも健康的な食品を食べ続けることが大切」としています

ということで
以前教わった「1日30品目」にこだわる必要はないけれど穀類、豆類、魚介類、野菜類などから五大栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル)をしっかり摂るようにしたいですね

■2019年3月25日

卒業の季節ですね
進学する子どもたちは
無事志望校に行けたのでしょうか…

今回は、気温と試験成績の関係についてのお話です

カリフォルニア大学ロサンゼルス校のパク助教授らが13年間にわたり1,000万人に及ぶ米国人学生のPSAT(アメリカの大学入試センター試験の模擬テスト)の点数を調べたところ

気温が高い年は成績が低くなる傾向が見られました

年間平均気温が0.55℃(華氏1度)上昇すると生徒のテストの点数が1%下がったということです

このような成績の低下は気温が24℃を超えると現れるようになり

気温が上がるごとに顕著になったそうです

気温と数学の成績に関しても カリフォルニア大学サンディエゴ校のジビン教授らが8,000人の数学の試験の点数と、会場の温度との関係を調べました

その結果、気温が21℃を超えると数学の点数が低下し26℃以上になるとより顕著に下がることが分かりました

勉強部屋の温度は20℃設定がよさそうですね^^

■2019年3月27日

前回気温と成績の関係についてお話しましたが

暑い地域に住む人と、そうでない地域に住む人とでIQの差はあるのでしょうか

セントラル・ミシガン大学のライアン教授らによると
年平均気温と学生のIQには反比例の関係があり年平均気温が低いと、学生のIQが高い傾向があるとしています

カリフォルニア心理学専門大学院のテンプラー氏によると120か国以上の気候と国民のIQを調査した結果

気温が低い国の国民は気温が高い国に比べIQが高いという傾向が見られたそうです

IQが高い子どもが欲しかったら
気温の低い地域でお子さんを生み育てるといいということでしょうかね^^


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