薬を使わない薬剤師の“健康自立ブログ”

ウォーキングがすべてを変える!正しい歩き方を覚えることですべてが治る?!そんな歩き方知りたくありませんか?

みなさんは正しく歩けていますか?
「え? 歩くのに正しいも正しくないもないんじゃないの?」と思われた方もいらっしゃると思いますが
実は、正しく歩くかどうかで健康かどうか。もっというと寿命も歩き方によって決まってくるのです。
今日は、その「正しい歩き方」についてです。

全身の2/3の筋肉が集まる「足」をまず意識する


人間の身体は不思議なもので、「ここを鍛えるぞ!」と意識すると、その部分が集中的に動くようになるもの。意識するだけで運動効果がアップします
なんといっても、ウォーキングは健康維持に最も適した運動のひとつで、最近では、アルツハイマー病の予防効果が高いことも認められています。
私たちにとって、「歩く」という行為はごく日常的なものです。その歩くという動作を運動として活用することで、健康になれるのですから、そんないいことはありません。
それに加えて、歩くことは運動量を増やすのにとても〝効率的な方法〟です。あなたは、足にどれぐらい筋肉があるのかご存じですか?
足には、なんと全身の筋肉の3分の2が集中しています。つまり、それら多くの筋肉が歩くことで鍛えられることになり、高い運動効果が得られるのです。
とはいえ、やたらと長時間歩いたり、歩数を増やしたからといって、いい効果は得られません。たとえば、ズルズルと足を引きずるように歩いていては、何時間たっても決していい運動にはならないばかりか、ヒザや股関節を痛めてしまいます。
それよりも、質の高い歩き方を身につけることです。そして、そのためには、まず「筋肉」を意識することが必要となります。
歩くときに、自分の筋肉がどう動いているかなんて、まったく意識したこともないという人でも、ゆっくり歩きながら意識を集中させれば、太ももの筋肉やふくらはぎの筋肉が伸びたり縮んだりしているのがわかるはずです。
実は、この〝意識する〟ということがとても大切です。意識するかしないかで、その効果が大きく違ってくるからです。
人間の身体は不思議なもので、「ここを鍛えるぞ!」と意識すると、その部分が集中的に動くようになるものだからです。

とくに「ふくらはぎ」の筋肉を意識しよう


ふくらはぎは「第2の心臓」です。そして、筋肉は退化することはあっても、老化することはありません。だから、歩くことで〝退化〟を防ぐ必要があるのです!
では、歩くとき、とくにどの筋肉を意識すればいいのでしょうか。
それは「ふくらはぎ」です。歩くとき、主として下半身の筋肉を使うのは当然ですが、その中でもふくらはぎの筋肉を意識してほしいと思います。
というのも、ふくらはぎは「第2の心臓」と呼ばれるほど、血液の流れに影響を与えている筋肉だからです。
私たちの血液は、心臓のポンプ作用で全身に送られていますが、重力の関係でどうしても下半身にたまりやすくなります。その血液を心臓へ送り返すとき、ふくらはぎがポンプのような働きをしているのです。
みなさんもご存じの通り、心臓から送り出された血液は動脈を通って全身に行き渡り、その後、静脈を通って心臓に戻ります。
その静脈には血液の逆流を防ぐ弁がありますが、筋肉が収縮して静脈が圧迫されることで、ミルクを絞るような動きが生じて血液が心臓に送り返されることになります(この筋肉のポンプ作用による血液の還流をミルキングアクションと呼びます)。
つまり、歩行によってふくらはぎの筋肉を運動させることで、血流がよりスムーズになるというわけです。

また、私がここで声を大にして言いたいのは、筋肉は「老化」ではなく「退化」するということです。
人は年齢を重ねるにつれて、徐々に歩行が困難になるとされています。確かに、多くの人が年をとるにつれて、歩くのがつらいと訴えるようになり、「老化だからしかたがない」と思っています。
でも、そうではありません。老化するから歩けなくなるのではなく、退化するから歩けなくなるのです。

それをみごとに証明しているのが、2013年5月に、3度目のエベレスト登頂を史上最高齢の80歳で成功させた三浦雄一郎さんでしょう。
三浦さんは、不整脈という持病を持ちながらも、日々、自らを鍛えることで筋肉が退化することを防いでいるばかりか、若い人たちに負けないほどすばらしい筋肉をつくり上げることに成功しています。
私たちは、ともすると、もう年だからとか、老化現象だからといって、歩けなくなることに甘んじてしまいがちです。
三浦さんほどがんばる必要はありませんが、薬に頼らない健康な身体を自分のものにするためにも、生活の中にウォーキングを取り入れて、筋肉の退化を防ぐことが何より求められているのです。

前の章で、私たちの60兆個の細胞は、私たち自身がコントロールしているのではなく、そのひとつひとつが自分の意思で動いているというお話をしました。そういう意味では、筋肉も「いま、あなたに働いてもらってるよ」と話しかけられればうれしいはず! 私たちだって、「自分のことを気にかけてくれている」と思ったら、がんばって動きますよね。その通り、意識すれば、筋肉はきっと応えてくれるものなのです。
★ベジタサイズ「麦ふみエクサ」で、ふくらはぎ、足首を鍛えよう!

「手足の使い方」を変える


大切なのは、歩く「量」ではありません。「質」が大切です。正しい姿勢と歩き方を身につけて、薬に頼らない健康な身体をつくりましょう
さて、ここで気をつけてほしいことがあります。歩き方にも正しい歩き方と、そうではない歩き方があるということです。
せっかく「よし、今日から1万歩歩こう」と決意しても、間違った歩き方をしていては、健康になるどころか、膝や腰に負担をかけて、それこそ〝歩けない身体〟になってしまいます。
ですから、これまでの自分の歩き方をチェックして、まず正しい歩き方に変えることが必要です。ここで、正しい歩き方を紹介していきましょう。そのポイントは次の2つです。

▼ポイント① 右手・左足+左手・右足=NO!■右手・右足+左手・左足=YES!

まずは、「歩くときのペア」を換えましょう。
そう言うと、「えっ、私はこれまで主人と歩いていたんですが、誰と歩けばいいんでしょう……」と聞かれそうですが、もちろん、そんなことではありません。
私たちは、右手と左足、左手と右足をペアにして歩くことを教わってきました。右手と左足を前に、続いて左手と右足を前にと、交互に出す歩き方です。
でも、実はこれは、猫背になる歩き方なんです。実際にやってみるとわかりますが、片手を前に出すと同時に、逆の足を前に出すという意識で歩くと、どうしても姿勢は前傾します。そのため猫背になってしまうわけです。

▼ポイント② 手を前に出す=NO ■手を後ろに引く=YES!
では、どうしたらいいのでしょうか。そこでポイント②です。
出す足と同じ側の手を引きましょう。

実際にやってみるとわかりますが、手を後ろに引くことによって、確実に胸を張る姿勢になるはずです。
「手を前に出す」ではなく、「手を後ろに引く」ことを意識するだけで、きれいな姿勢がとれるようになりますよ。
事実、私自身、かつてはひどい猫背で、頭痛や肩こりにさんざん悩まされたことは前述した通りですが、ウォーキングを学び、正しい姿勢を心がけるようになったら、たちまち症状が消えてしまいました。
また中には、姿勢に気をつけるようになったら、1ヵ月で3㎏やせた方もいます。身体の中心をとることができるようになり、長年苦しんだ股関節の痛みから解放された方もいます。
姿勢を正し、健康な身体になって新陳代謝をよくすることで、そんな効果も得られるのです。

1日300歩、2~3分だけ歩きの「質」を上げる


ウォーキングにノルマなんてありません。楽しみながら続けてこそ長続きするもの! 量よりも質です。質の高い歩きを意識してみましょう

どんなエクササイズでもそうですが、イヤイヤやっていたのではいい効果は得られません。
ウォーキングも楽しみながらやらなければ、ストレスになるばかりで逆効果です。
たとえば、私が「ウォーキングはいいですよ」と言ったからといって、歩数計を買ってきて、毎日1万歩歩くのを自分のノルマにする人がいます。

もちろん、その数字を達成することが楽しくて仕方がないというのならまったく問題ないのですが、数字を達成できなかったことにストレスや罪悪感を覚えるような人もいます。
そうなると、せっかくはじめたウォーキングも、長続きしませんし、歩くことが苦痛になってしまいます。

ウォーキングにノルマなんて設定しなくっていいのです。

ウォーキングは量より質! それも、1日300歩、2~3分だけ質の高い歩きを意識するだけで十分!
タイミングも、ふっと思いついたときでOK。いつでも、どこでもできるのが、ウォーキングのいいところです。
まずは楽しくあるくことからスタートするのがポイントです!
(文=宇多川久美子「薬で病気は治らない」(PHP文庫)より抜粋)


「健康の自立」をテーマにLINEで情報発信をしています!

私とLineで友達になって健康を情報をいち早く受け取ってみませんか?
今なら宇多川塾生限定動画をプレゼント中!

友だち追加

関連記事一覧

最近の記事

PAGE TOP