薬を使わない薬剤師の“健康自立ブログ”

その常識が脳をダメにする!知っていますか?薬は、病気を治すものではなく、病気をつくるものです!

薬の危険を訴える本も増え、読者のみなさんにも、少しずつですが、「薬には症状を抑える効果しかない」という認識が広まってきたように思います。

しかしその一方、薬は私たちの生活に深く入り込んで、強い意識を持たない限り、断ち切れないものにもなりつつあります。
その現れの一つが「薬のカジュアル飲み」。
「飲むと、1時間ですぐ効くからオススメだよ」と、誇らしげに頭痛薬を見せる人。
「効いたよね、早めの○○」と、風邪薬でごまかして、徹夜仕事を続ける人。
花粉症シーズンにキレイなケースに入れて持ち歩き、ファッションのように毎日、薬を飲み続ける人……。

添加物や食べ物の抗生物質には気を遣う人でさえも、薬となると何の疑問も感じずに、安易に口にしてしまっていることが多いようです。
なぜなのでしょうか。

それは、薬の作用が「見えなく」なっているからにほかなりません。
CMでは、軽快なメロディとともに「早めに飲めばすぐに治る」ような映像が、くり返し放映されます。それを見続けた視聴者は、副作用や常飲のリスクをまったく考えないまま、「薬は気軽に飲めるもの」と思い込んでしまうでしょう。

がんや、脳卒中などの生活習慣病が悪い習慣から生まれるのと同じで、薬の常用習慣ほど、身体の免疫力をむしばむものはありません。しかし、そのリスクが「見えなく」されているのが、現代の社会なのです。

そこで本書では、薬の効果と作用、リスクを具体的に「見える」ように書きました。
医療薬や市販薬だけでなく、普段何気なく接する日用品の危険にも触れておきました。
私は、これまで「薬を使わない薬剤師」として、全国で薬の危険を啓蒙してきました。その中で、たった「1錠」の服用を、あまりに安易に考えてしまったために、副作用や過度な依存に苦しみ、原因不明の不調に悩まされる人を、大勢見てきました。

私自身、多量の薬を飲み薬に依存し、そしてそれを克服できた1人です。その体験があるからこそ、私は、読者の方々が必ずぶつかる、薬への疑問が手にとるようにわかります。
ただやみくもに薬を恐れるのではなく、100%否定するわけでもありません。私たちの健康を保つ方法として、薬と上手に離れる知恵を身につけてほしいと思います。
本書が、あなたとあなたの周りのみなさんの健康を守る一助になれば、これほどの喜びはありません。

(文=宇多川久美子 その「1錠」が脳をダメにする 薬剤師が教える 薬の害がわかる本 (SB新書)はじめに より抜粋)

「その「1錠」が脳をダメにする 薬剤師が教える 薬の害がわかる本」


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